●隊長のちょっと気になる話…

　　　最近、植物性乳酸菌という言葉をよく聞きます。
　　　カゴメは植物性乳酸菌飲料ラブレを発売しています。

　　　ここで植物性乳酸菌について考えたいと思います。
　　　
　　　まず乳酸菌には、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌があります。
　　　ヨーグルトのように牛乳など動物性のものを発酵させたものが動物性乳酸菌、
　　　漬物や味噌などのように植物を発酵させるのが植物性乳酸菌です。

　　　ヨーグルトが日本人の食生活に入ってきたのがここ５０年くらい、それに対して
　　　漬物や味噌、納豆などにある植物性乳酸菌は、長い間、日本人の食生活に
　　　親しまれてきました。

　　　この日本の発酵食文化の中で育ってきた植物性乳酸菌、これは案外
　　　日本人に合っています。
　　
　　　まず、動物性乳酸菌は糖分の豊富な環境で生育するのに対して、
　　　酸や塩分の強い過酷な環境でも生育できること。
　　　動物性乳酸菌に対して、植物性乳酸菌はカロリーが低いこと。
　　　欧米人に比べ腸の長い日本人にとっては、過酷な環境でも
　　　生育できる植物性乳酸菌が合っていること。

　　　日本で植物性乳酸菌を利用した発酵食品が発達してきた
　　　のは、風土にあった自然を生かした知恵があったのです。

　　　そして、従来の日本の食生活では日常の中で、この植物性乳酸菌を
　　　摂取する土壌があったのです。

　　　それが食生活の欧米化に伴い、元来あった良さやバランスが崩れて
　　　きているから、改めて植物性乳酸菌を飲料やサプリメントで摂ろうと
　　　していることに他なりません。
　
　　　（２００６．３．１８）