■甘いトマトと深層水の秘密!
 

  今回は海洋深層水と高糖度トマトの関係を
  簡単にご紹介します。
 
  ●まず、海洋深層水とは何か…
 
    深海、つまり、およそ水深200〜300メートル以深にある海水の
    ことを一般には言います。
    
    北大西洋のグリーンランド沖合で冷やされた海水が高濃度塩分の海水と
    なって水深200〜300メートルの深層へ潜り込み、南極を回って北上する
    ものが有名です。
 
    この海水が大西洋からインド洋そして、北太平洋まで深層を流れ、
    オホーツク付近で表層に現れ、ハワイ沖から日本近海を回って
    インド洋、大西洋にもどり、同じ流れを繰り返すと言われています。
 
    この片道にかかる所用期間は約2,000年と言われています。
 
  ●海洋深層水の特徴
 
    その1:海の生産力の基本である窒素やリン、ケイ酸などの無機栄養塩
        に富んでいます。
 
    その2:陸水由来の大腸菌や一般細菌に汚染されていません。
        また、海洋性細菌数も表層の海水に比べて非常に少ないうえ、
        陸水や大気からの化学物質による汚染に晒される機会も少なく、
        清浄な水といえます。
 
    その3:海洋深層水は水圧30気圧下で長い年月をかけて形成された
        海水ですので、性質が安定しています。
 
    その4:海水には必須微量元素や様々なミネラルがバランスよく含まれ、
         海洋深層水特有の溶存状態にある元素も明らかにされつつあります。
 
    海洋深層水はこの海水をミネラル成分そののままに、塩分を取り除く、高度の
    脱塩処理を行なうことで、飲用などに利用されています。
 
  ●海洋深層水と高糖度トマトの関係
 
    高糖度トマトができるポイントはズバリ、塩分とミネラルにあります。
    
    ひかりファームさんは試行錯誤の上、塩分とミネラル豊富な海洋深層水に
    着目。
 
    水耕栽培の溶液にこの海洋深層水を投入して、栽培されています。
 
  ●深層水トマトのルーツは高知の徳谷トマト
 
    甘いフルーツトマトの元祖は高知県の徳谷トマトといわれています。
   
    この徳谷トマトの土壌は30年前の台風で海水に冠水し、畑の中に
    塩分が残る形になったのです。
 
    畑の中の水分は塩分濃度の高い水となり、トマトは塩分の高い水を
    吸い上げることはできず、実が小さくなる分、糖度が凝縮された
    トマトになります。
 
    もちろん、塩分だけでなく、ミネラルも高糖度のトマト栽培のポイントに
    なっています。
 
    まさしく、災い転じて福となす!といったところですね! 
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